RADIOHEAD

このバンドは、自分の音楽の方向性を大きく変化させたバンドだ。
音楽に対しての感情入りも大きく変化した。
いわゆる、自分自身を変えてしまったバンド。
従来の自分はパンク一色に浸っていたわけです。
音楽はかっこよくて楽しければいい。後は勢いがあれば尚いい。そんな単純な気持ちで音楽を聞いていた。それなりの充実感はあった。
当時聞いていたのはたくさんあるけど、覚えてる限り書いてみようと思う。
NOFX、NO USE FOR NAME、BRACKET、RANCIDGREENDAY、LESS THEN JAKE、VOODOOO GROW SKULS、WIZOBAD RELIGIONMXPX、RAMONS、SUGARCULT、LIVINGEND…その他もっぱらパンク三昧。
これだけ長年聞いてきたパンク。
でも彼らに出会って自分は大きく変わった。
本当の音楽というのがわかったようなそんな感情になった。本当のおもしろい音楽っていうのはこういうものなんだ。本当のかっこいい曲はたくさんの感情と高い壁を越えて仕上がったものが本当にいい音楽なんだ。それが初めて分かるようになった。
単純にすごいと感動した。またこの衝撃的な出会いをしてから、テクノ、ハウスとクラブミュージックにはしりだしたのもこの頃。
そして自分を変えたバンド、その名はRADIO HEAD。トムヨークを中心に活動しているバンド。
トムヨークもまた、自分の中では天才の一人でもある。
彼らの曲には大きなメッセージ、そして協調性が強く現われているバンドだ。
正直、はじめはレディへの音楽はまったく理解できなかった。というよりも難しく何が何だかさっぱりだった。
でもふと気付くといつのまにか彼らに夢中になっていった。この頃から、音楽について深く考えだすようになった。
彼らの記念すべきファーストアルバム【パブロハニー】93年。
この世にレディヘとして世の中に産声をあげ、また注目を集めた、クリープが収録された作品。クリープは世間で大ヒットを記録した。売り上げ枚数は分からないが、クリープで建った家があるくらいだから相当ヒットしたのだろう。
この頃の彼らは非常にポップでメロウなアルバム。彼らの中ではこれが唯一、ギターサウンドが多く、聞きやすいアルバムとなった。セカンドアルバム【ザ・ベンズ】95年。
このアルバムは自分が初めてレディヘのアルバムを買ったもの。そしてここで初めて、彼らの音楽に触れた。なんとも思いで深いアルバムなんです。
この頃から、少しづつ彼らの音楽は方向性を変えていきます。前回のパブロハニーに比べるとメロウさはあるものの、完成度の高い作品となりました。また前回に比べ、メッセージの強さ、時には冷たく静寂したもの、それとは逆に暖かいものを感じることもできる作品。この作品は今も尚、注目を浴び、そしてこれがなければ今の彼らはなかったでしょう。
またトラック3、4に入ってる曲に彼らは特別な思いが込められているとか。このアルバムを作るのには、大変苦労したらしいです。
サードアルバム【OKコンピューター】97年。
言うまでもなくレディヘ1の最高傑作。そして問題作。そしてモンスターアルバム。またこの頃から、少しいじっていたエレクトロを導入。またこの作品の収録された場所は幽霊屋敷という話もある。ある雑誌の文には『200年後の地球人とエイリアンに聞かせたい』と連載されていたほど。
またワールドツアーも行なわれ一躍トップスターとなった。
4Thアルバム【キッドA】00年。
個人的に一番好きなアルバムです。この頃から電子音を多く使いはじめました。またこのアルバムは全米、全英で1位を記録。彼らはこの作品をみんなが聞こうが聞かないが関係ないと発言していたそうです。やりたいことをただやるだけ。それが生んだ今回の結果。わかってはいるけど彼ら、そんじゃそこらのアーティストとは一味も二味もちがいます。また自分の中では冷えきった世界を連想させられるアルバムです。
5Thアルバム【アムニージアック】01年。
これはまだ聞いたことはないんだけど、どうやらキッドAと非常によく似たアルバムらしいです。なぜにこのアルバムがキッドAと二枚組でリリースされなかったのか?それはキッドAの冷酷さにくらべ暖かさがあったから。そのわずかな違いを感じてもらうために後にリリースされたのでしょう。
6Thアルバム【ヘイルトゥザシーフ】03年。
最新アルバムの登場。このアルバムは今までのアルバムの特徴がすべてぶち込まれた作品。力強く流れてくるギターサウンドもあれば、エレクトロな冷たく冷えきった冷酷な曲、そしてそれとは逆に、暖かく仕上がった曲。たくさんの曲性が見え隠れしたアルバムがこのヘイルトゥザシーフ。
これまでの経験、危機を乗り越えてきた彼らだからこそできたこの作品。また多くのアーティストを魅了し続ける彼ら。「むかうところまったくの敵なし」とでも言った感じだ。
しかし、ここまで、でかくなった彼ら、そしてトムヨーク。自分との葛藤を幾度となく繰り返してきた。
そんな彼が、自分が自分の心中に問い掛けた自分自身で行なったトムヨークへのインタビューが雑誌には連載されている。
これはかなりの見物。機会があればみんな見てもらいたい。
そしてレディヘの斬新なサウンドを体験してほしい。
彼らの音楽は本当に居心地のいいものばかりだ。